超音波吸引法【わきが対策悩み解決110番】

超音波吸引法

超音波吸引法は、従来の吸引法では取り除きにくい
真皮の浅いところにあるアポクリン汗腺、エクリン汗腺も、
超音波により破壊、吸引できるように改良された方法です。

超音波吸引法は、吸引法と同様にワキの下の皮膚に直径数ミリの穴をあけ、
皮膚の下に挿入する細い管に超音波を発生する器具をつけて、
皮下脂肪層から真皮にかけて分布するアポクリン汗腺、
それより浅い部分にあるエクリン汗腺を超音波で、
破壊して皮下脂肪層を乳化させ吸引していく方法です。

切開部分がほんの数ミリなので、大きな見にくい傷跡が残ることはありませんし、
肉体的なダメージがたいへん少ないのが特徴です。

また、使用する超音波は周波数や出力を適切に調整することにより
大切な組織には極力傷つけず、取り除きたいアポクリン汗腺、エクリン汗腺だけを破壊し、
取り除くことができ、術後の合併症が起きにくいのも大きなメリットです。

また、大切な神経や血管を傷つける可能性も少なく、
大量な出血や後遺症の不安もほとんどないといえます。

ただし、超音波が強すぎたり、強く吸引しすぎると
皮膚にダメージを受けることもありますので、
経験が豊富な医師を見つけることは、他の手術法と同様で、非常に大切なことです。　

このように超音波吸引法は吸引法の改良した方法であるため、
アポクリン汗腺、エクリン汗腺を取り除ける範囲も広くなり、
ワキガの治療効果も高くなると思われますが、

吸引法と同様にアポクリン汗腺、エクリン汗腺が
完全になくなるわけではありませんので、
ワキガ臭が残ることもありますし、再発の可能性も残ります。

ですので、重度のワキガの場合は1回では治らずに再発して再手術することもあるようです。
ワキガの臭いのレベルによって向き・不向きがあり、軽度から中度の人向けの治療だと思います。

入院は不要で、手術時間は30分ほどです。
ガーゼは1日、その後は絆創膏で約1週間です。

吸引法

吸引法はもともと美容外科等で、お腹や太ももなどの脂肪を吸引して、
スリムにするダイエット療法として行われている方法と同じ方法です。

吸引法をワキガ治療のため行う場合は、ワキの下の皮膚を小さく切開して、
直径数ミリの穴をあけ、細い管を差し込み、
皮膚の裏から皮下脂肪といっしょに、アポクリン汗腺を掻き取りながら吸い取ってしまう方法です。

吸引法はわきの下の皮膚を切開するのではなく、
ほんの数ミリの小さな穴を開けるだけなので、
身体への負担も少なく、傷跡もほとんど気になりません。

また、手術後の回復も早く、入院の必要もないので、
人に知られることなく、手軽に行える治療法といえるでしょう。

しかし、そんなメリットの多い吸引法ですが、
ワキガの原因となる汗腺類を根こそぎ取り除くのは難しく、
思ったような治療効果があがらないこともあります。

アポクリン汗腺は皮下脂肪層だけでなく、
皮下脂肪層から真皮に渡って分布しています。

皮下脂肪部分は柔らかいので、吸引器で簡単に吸引できるのですが、
真皮から上の部分は組織が堅く、そう簡単に吸引することはできません。

ということで、吸引法で取り除くことができるのは、
皮下脂肪層のアポクリン汗腺だけで、真皮部分にあるアポクリン汗腺、
さらに上の真皮から表皮にあるエクリン汗腺、
わき毛はほとんど除去されず残りますので、ワキガ臭を完全になくすことは難しいといえます。

とはいえ、吸引法は、ある程度、治療効果が期待でき、
からだへの負担も少なく、手軽に行えるので、
ワキガ・多汗症治療の最も一般的な方法として、多くのクリニックで採用されています。

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